Mobility Design
モビリティデザインの領域は、自動車、オートバイ、自転車、船舶、ドローン、公共交通など多岐にわたり、コンセプトモデルをはじめ、次世代車のデザイン開発をご支援します。
この節では、モビリティデザインの開発プロセスについて、一例をご紹介します。
① ブランディング
企業のアイデンティティをシンプルなワードやビジュアルで明確にし、多種多様な商品群に対して一貫したイメージやフィーリングを付与、ブランドの価値を高めます。
② 開発計画の策定
モビリティの開発は、デザインの工程だけでも数ヶ月~数年間にわたる期間を要するため、緻密な計画が不可欠です。
創立以来、10を超えるプロジェクトを完結させてきた経験を基に、実務に即した計画を策定し、随時最適化します。
③ 調査
市場や現場の動向を様々な角度から調査します。
現実を知り、未来を読み、優れたコンセプトに繋げます。
④ コンセプトの策定
ファンをつくる個性のはっきりした商品を生み出すために、市場規模やその市場においてのポジショニングを明確にし、ブランドの色、歴史、ビジョンを紐解きながら、豊富な知識と経験を活かしてコンセプトを生み出します。
⑤ パッケージング
実装すべき機能や満たすべき性能などデザイン要件を定義し、乗員、部品、荷室など緻密なレイアウトを通じて、どのようなモビリティを我々がつくろうとしているのか、その資質を決定づけます。
⑥ 車体設計
デザイン要件をもとに、CADを用いて車体を設計します。
当社は外装などスタイリングのデザイン領域にとどまらず、レース活動からフィードバックされる技術的知見を踏まえて、機能美を突き詰めたデザイン提案を行える点が大きな強みです。
⑦ スタイリングスケッチ
最後に採択される案は1つですが、私たちはそのゴールに行き着くまでに数百~数千のスケッチを描き、アイディアをアウトプットしています。
どんな課題にも最善の提案ができる準備をし、1枚のスケッチで開発陣の士気を高めることも私たちの仕事です。
⑧ CADモデリング
CADを用いて高品質な立体のデジタルデータを作成します。
当社はデザイナーがデジタルモデラーを兼ね、担当者間のコミュニケーションロスなく、デザイナーの思想をダイレクトに造形に落とし込める点が大きな強みです。
⑨ プロトタイピング
クレイモデルや3Dプリンター、モデリングマシンなどを用いて模型を製作します。
デザイン検討の際、スケッチでは把握しきれないことも模型をつくることで善し悪しが明白になり、提案に大きな説得力が生まれます。
⑩ デザインレビュー
以上の各項目ごとの成果物について、適宜評価を受ける機会を設け、改良を重ねていきます。
経営企画、研究開発、生産技術、品質管理、知財、調達、営業など、第三者の視点から客観的な評価を受けることで、一定の品質を確保します。